一橋大学図書館時計台棟

- 用途
- 耐震補強
- 作品名
- 一橋大学図書館時計台棟
- 所在地
- 東京都国立市
- 延面積
- 3,654㎡
- 構造・規模
- RC-2F
- 竣工年
- 2015年3月
■歴史ある建造物にマッチした耐震補強
昭和5年震災復興事業としての大学移転計画の中、文部技師の中根蕃氏により設計され、重厚で温かみのある外観は、有形文化財に指定されている兼松講堂と共に、一橋大学のアカデミックな風景を創り出している。
出入口や窓の連続した半円アーチや独特な柱頭等、ロマネスク様式の柔らかな特徴を持ち、シンメトリーに構成された立面等当時の強いコンセプトが保たれており、文化財と同等の価値を持つ建築である。
受け継がれてきた歴史を壊すことなく、建物の安全性を向上させるための耐震補強が求められ、当時のスクラッチタイルの質感、外壁と調和する色彩、室内の開放性、意匠性などに細心の配慮をした耐震補強計画とした。